平成13年度PTA総会(進路講演会)

「一丸となって」
          PTA会長  森本 聡
 日毎に暑さを増してまいりました今日この頃、会員の皆様方には、
ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 平素よりPTA活動に対しまして、深いご理解と格別のご支援を賜り、
心より厚くお礼申し上げます。昨年に引き続き会長の大役を仰せつか
りました。足掛け二世紀に渡ってのこの職務を皆様のご協力を賜りな
がら遂行してまいりたいと思います。宜しくお願いします。 
 さて、近年青少年の犯罪が急増し特に17才の凶悪犯罪、また、IT
の副産物ともいえるメル友殺人事件等、その世代の子供を持つ親とし
てどう対処していけばよいのか、今まで以上に真剣に取り組んでいか
なければなりません。6月8日には、最も安全だと思われていた学校
において、刃物を振り回し八名の尊い生命が犠牲になりました。アメリ
カ等では、学校は塀で囲まれガードマンによる警備が常識だそうです
が、日本でもそういう状態になってしまうのかと寂しいものを感じていま
す。日本人は危機管理能力に劣っていると言われますが、危機管理し
なくても安全に暮らしてこれた、これが日本の素晴らしいところではないでしょうか。モラルの希薄
化と個人主義化はなにも青少年だけの問題とは思えません。公共の場所での携帯電話の使用方
法をとってみても、我々大人のモラルが問われることが多いのではないでしょうか。「子は親の背を
見て育つ」と言われます。我々大人が今一度背筋を正し、親、教師、そして地域もが一丸となって
「教育」特に「育」に取り組んでいかなければなりません。
 最後になりましたが、音楽部・放送部が全国大会に出場します。PTAとしても支援してまいりたい
と考えております。生徒達のますますの活躍を期待しています。

「活力ある学校」
         校長  池口寿彦
会員の皆様方には益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
 平素より学校運営につきましては格別なご理解を賜り心より感謝致
します。
 さて、新しい世紀の始まりという記念すべき年を迎え、さわやかな気
持ちと同時に何か身の引き締まる思いの中で新学期をスタートさせま
したが、順調に活力ある教育活動が展開でき、間もなく夏を迎えようと
していますことを本当に嬉しく思います。
 本校では、学習活動とともにスポーツや芸術などに積極的に取り組
み、調和のとれた豊かな人間として成長することを目標にしていますが、
生徒の多くはその目標実現に向けて逞しい取り組みをしております。
 すでにご存じのこととは存じますが、この春3年生が素晴らしい進路成績を残し卒業しました。学
校におきましてはその成果を十分に受け継ぎ、更に学習活動が発展しますよう様々な取り組みを
進めているところです。来年度からは学校週5日制となり、授業時数の確保、国大協で検討され
ている5教科7科目への対応など新しい課題がありますが、カリキュラム指導方法、学校行事な
どに検討を加えて解決したいと考えています。
 また、部活動についても学習活動との両立という困難を克服し、見事な活躍をしています。5月
に実施された但馬地区総合体育大会では、女子が総合優勝、男子は2位という立派な成績を残
しました。
 生徒の逞しいエネルギーと意欲に拍手を送ると共に職員の熱意にも頭が下がる思いです。
 夏には、新聞などで報道されたとおり音楽部が兵庫県を代表して福岡県で開催される「全国高
等学校総合文化祭」に出場します。PTAからも大きなご支援を頂きますが、素晴らしい経験を学校
の大きな財産として持ち帰ってくれること期待しています。
 ところで、今年は入学定員が1学級減、6学級となり、地域の方々の思いを考えますと誠に残
念ですが、本校への期待の密度がより濃くなったと理解しております。学校教育の重要性が一段
と問われている今、職員、生徒一丸となって更によりよい学校を目指し地域の期待に応えていきた
いと考えております。会員の皆様方の一層のご理解とご助言をお願い致します。 


子どもの人格を尊重し成長・発達
   を保障する学校教育と大社会を

        PTA生活指導部長  竹 浦 昭 男
 生活指導部の今年度の活動は
 1.夏祭り(八鹿7月、養父・和田山、大屋8月)の巡回実施。
 2.9月の通学指導です。 ぜひ、ご協力をお願いします。
 さて、「いじめ」や学級崩壊、校内暴力、児童虐待、喫煙そして学校
へ進入して児童の刺殺事件など、子供と教育をめぐる現状は深刻であ
り、だれもが胸を痛めています。
 一方、今子供たちのなかに「学力の危機」という深刻な事態が広が
っています。
 文部省の「学校教育に関する意識調査」でも、「授業がよくわかってい
る」と答えた子供は、小学校で4人に1人、中学校では21人に1人、高
校では30人に1人です。
 各種調査で学校で嫌いなもののトップに「勉強」が上げられ、嫌いな教
科のトップが数学、理科です。このような状況を解決する必要があるので
はないでしょうか。
 そのため
1.すべての子供に基礎学力を保障するため。
 ☆基礎的な事項は十分に時間をとってすべての子供が分かるまで教えること。 
 ☆三十人学級と教員を増やすこと。
2.高校入学希望者全員入学。
 子供の学校生活全般を点数化し、振り分けるような試験制度の改善。
3.子供の権利の行使を保障する「子供の権利条約」を生かした学校教育。
 大人社会の道義とモラルの確立。テレビやテレビゲームでの性や暴力の氾濫から子供を守
り、生命の大切さを重視する養育・社会が今こそ求められているのではないでしょうか。

PTAと地域の連携
         PTA研 修 部 長  池 田 哲 二
 会員相互の親睦と研修を深めるための研修旅行を本年度も計画い
たします。一人でも多くのご参加をお願い申し上げます。
 また、会員並びに地域とのコミュニケーションを図ることを目的と
とする、PTAホームページが開設されておりますし、会員はもとより
、地域一般の皆様を対象として、IT講習会への参加呼びかけも行っ
ています。まだまだ、社会、経済環境は厳しい情勢が続きます。子
供達が、明るく豊かな環境に育まれますよう、PTAと地域が連携し、
ご協力をいただき子供達の育成を図らなければならないと思います。