17才を考える PARTV
親の考え、子の考え

高校の想い出
  濱 加奈子

 高校生活を振り返ってみると、部活の毎日で、三年間があっという間に過ぎていました。
入学した春、中学時代にも所属していた吹奏楽部に迷わず入部しました。一年生の新入
部員は、僅か五人でしたが、徐々に増えて賑やかな部になっていきました。部活のない日
でも、部室はいつも部員でいっぱいで、笑い声が響いています。私はこの空間が大好きで、
どんなに嫌なことがあっても、部室に行くと、自然に笑顔になったものでした。
 様々なことがあった三年間の部活の中で、一番の想い出は、一年間部長を務められたこ
とです。最初は、こんな大役が私に務まるかという不安もありましたが、先生方や先輩、友
達に支えられながら、最後までやり遂げることができました。しっかりとリーダーシップがと
れていたかどうか分かりませんが、このような経験はあまりできないことなので、大変有り
難いことでした。
 この他にも、本当に様々なことがありました。勿論、楽しいことばかりではありませんでし
た。でも私にとっては、全て大切な想い出ばかりです。卒業後も、部活動の中で学んだこと
を生かし、頑張っていきたいと思います。

高校生活を振り返って
  河口健志

 今、卒業式を目前にして高校三年間を振り返ってみると、とても短かったように思います。
入学当初は、生徒の多さにとても驚きました。さらに驚いたのは、勉強でした。一年生の間
は、兎に角勉強についていくのに必死でした。やっと、勉強にも学校にも慣れてきた二年生。
しかし、二年生になり、周りの友達が真剣に進路を考え始めていた中で、僕はまだあまり考
えずに過ごしていました。三学期になって漸く真剣に進路を考え始め、就職という道を選びま
した。
 当初は公務員を志望し、その目標に向けて日々努力を積み重ねていました。途中で嫌に
なったり、逃げ出したいと思ったこともありました。そんな中で、前々から就職したいと思って
いたJR西日本の求人があることを知りました。そして、先生方の熱心なご指導と公務員の
勉強が役立ち、内定をいただくことができました。
 僕はこの高校生活で、努力すること、そしてその努力は絶対に無駄にはならないこと、を学
んだよういに思います。

八高生活を振り返って
  神代友佳

 八高に入学した頃、卒業なんて未だ先のことだと思っていましたが、三年間はあっという間
に過ぎてしまいました。
今改めて高校生活を振り返ってみて、「三年間、本当に楽しかったなぁ」と思います。部活・
八高祭などの多くの学校行事で、いい想い出が沢山あります。でも、決して三年間楽しいこ
とばかりだったという訳ではありません。部活を、辛くて止めたいと思ったこともありました。ま
た勉強やテストは、決して楽しいと言えるものではありませんでした。でも周囲の人の助けを
借りながら、何とか自分なりに乗り切ってこれました。だから今では、辛かったこともいい想い
出となり、充実した三年間だったと思えるのかも知れません。
 私は春から、看護短大に進学することになりました。小学生の時から「看護婦になりたい」と
思っていましたので、春からの生活に不安はありますが、期待の方が勝っています。希望通り
の進路に進むことが出来、私は本当に幸せだと思っています。そうなれたのも自分一人の力
ではなく、ご指導下さった先生方、いつも支えてくれた友達・家族のお陰だと感謝しています。
これからもこの気持ちを忘れず、八高で学んだことを生かして頑張っていきたいです。

高校の想い出
  馬場崎祐典

 八鹿高校に入学して、はや三年が過ぎました。入学当初は、生徒の多さに圧倒されていま
した。様々な不安を抱えながら、登校したことを覚えています。友達も沢山出来て充実した高
校生活を送ってきましたが、もう卒業です。いろいろな感情が揺れ動いて、複雑な感じです。
 さて、高校の想い出といえば、部活動の野球です。小学三年生から始めて、十年間やって
きました。野球をやることが好き、という唯一つの理由だけです。野球の中でより多くの友達
が出来ただけでなく、礼儀も身に付いてきたように思います。目標であった甲子園には全く届
きませんでしたが、様々なことが学べました。大学に進学してからは野球を続ける積もりはあ
りませんが、これまで野球を続けていて良かったと胸を張っていえます。
 これから大学に進学して、そして社会人になっていく訳ですが、八鹿高校で学んだことを単
なる想い出とすることなく、様々な分野で生かしたいと思います。先生方には、いろいろとお世
話になりました。三年間どうも有り難うございました。伝統ある八鹿高校で学べたことを、誇り
に思います。

大蔵支部  
  藤岡 正博

 娘が最近、ドラマを見るよりニュースを見る方が面白いと言う。作った物より事件の方がリア
ルで恐い、そうだ。
最近同年齢の犯罪が目につきやはり子供なりに興味を引くのだろう。その犯罪の変化で時代
の流れを感じる。子供が罪を犯す。今度は親が子供を虐待する。恐ろしい。そんな子供達が大
人になったらどうなるのだろう。ほんの一部の子なのだけれど、その子が大きくなりその人と携
わる人はどうなるのだろうと、いらん心配をする。先生も大変だ。
 若い子、若い親を見ていると自分のやりたい事をやりたい様にしている。ファッション等でもア
ピールをしている。
私達の年齢の親は、時代についていけないせいか、それを批判的な目で見る。いつの時代で
も、それは同じかもしれない。年をとると時代について行けない。インターネットだってできない。
(だから平和なのだろうか。)
 これからの時代が、本当に不安だ。子供の頃、寂しい思いをした子が増えている。
小さい子供のある親には出きるだけ子供に携わる時間を与え生活が出きる様、社会も協力で
きたらと思う。
 そして、最低のマナーだけは身に付けてほしい。

和田山支部
  上道 孝正

 この前高校に入学したばかりだと思っていましたが、早いものでもう卒業の時期になりました。
子供は高校でも部活を続けました。自宅が通学に時間のかかる地区でしたので、部活に疲れ
て帰ってくる子供を見るとき正直勉強の方が心配になった時期もありました。しかし、部活と勉
強を三年間両立させたことは、子供の人間形成においても大いに有意義であっただろうし又自
信にもつながったと思います。
 さて、三年になってからの進路については親子ともども大いに悩みました。子供には自分より
いい人生を送ってほしいと思うのが親の常であると思います。
 その時に、我が子の適性は何か? どういう進路がいいのか? これはなかなか分かりませ
ん。
 結局、子供の漠然とした希望になんらかのアドバイスをしてやるというのが精一杯でした。
 今後とも、進路については悩むときがあるでしょうけど自分の信念に基づいて力強く生きてい
ってほしいと願っております。

「授業おもしろい?」
  養父支部

橋本 一郎
 いつもテレビを見ながら、なんの苦労もないようにケラケラ笑っている高一の娘も、ときどき「も
う学校おもしろないわ。行きたくないわ。」などとつぶやく時がある。親としては軽く受け流してい
るが、もちろん心配でもある。子どもの「おもしろくない」原因は、やはり勉強にあるようだ。全国
的にも問題になっているが、子どもたちにとって、「授業がわからない」ものになっている。文部
省の調査でも、学校の授業が「よくわかる」とこたえた子どもの割合が、小学校全体で20%、
中二で4.7%、高二で3.5%、中学、高校では「だいたいわかる」子どもを加えても半分に達
しない。競争教育、管理教育のもとで、勉強のおもしろさ、「知」のよろこびを奪われ、「わから
ない」「つまらない」状態で放置される子どもがたくさん生みだされている。口では、「学歴社会
は終わった。個性重視の教育を。」と言っても、結局有名大学に何人合格したかが、高校で一
番大事にされているように思えてならない。
 子どもにはもっとおおらかに生きて欲しい。必要以上にストレスをかけないでほしい。八鹿高校
も「進学校」だけでなく「地域の高校」としての役割を重視してほしい。