平成12度地区別懇談会
趣     旨
凶悪化する少年犯罪の急増に加え、問題行動の日常化と拡大化。この様な状況の下、
家庭、地域と学校のネットワークの牽引者である親の責務とは。諸問題解決のため、研
究討議し新世紀にふさわしいPTA活動を推進します。
和田山会場
日 時  7月24日(月)午後7時30分〜9時50分 
会 場  和田山農業研修センター  地 区 朝来郡

八鹿会場       
日 時  7月25日(月)午後7時30分〜9時50分
会 場   JAやぶぐん本店       地 区 養父郡・美方郡
七月二十四日、和田山会場では、夕方より突然の豪雨。役員一同「みなさん、きてく
れるだろうか?」と不安気。出足は悪かったものの定刻近くになるとぞくぞくと席が埋ま
り、一同ホットした面持ちに。
 和田山会場では、上道和田山支部長、八鹿会場では米田関宮支部長の司会により
スタート。
 まず、開会行事として、森本会長より、大会趣旨にふれ、「今PTAに求められるのは、
家庭・地域と学校のネットワークの牽引者となることではないでしょうか。そのためにも、
我々親が今一度背筋を正す必要があるのでは」という開会の言葉の中で『子育ても方法
論ではなく「大人が大人らしく生きる」に 尽きる。その生き方こそ、子は親の背を見て育つ
といえよう。仕事一途な父、職を持つ母親も多いこのごろ、淋しさを味わい時には反抗す
ることがあっても、子どもはしっかり親の値打ちを知っている。むかしから「子は親の背を見
て育つ」と言われる所以である。違うとすれば稼ぐことを第一義とした時代は終わったと言
うことだ。 子どもは背中だけでは育たない、と背中を單に背中としか解釈できないような親
だとすれば、まさにこの親こそ大人になっていない。このことが問題だと思える。 としごろ
が、学年が同じであったとしても、他家との比較や真似をすることはむしろ危険だ。』という
、有る団体のホームページの言葉を紹介されました。
 次に、池口学校長より、「急激な社会環境の変化の中で子供たちが健全に成長するため
には、何が大切なのか、何が間違っているのかをしっかり判断し選択する力が必要で、そ
のためには、何よりも家庭と学校が共通理解をして子供たちの指導にあたること、保護者
の皆様方がお互いに協力される事が大切だと思います。」とご挨拶を頂きました。
 引き続き、全体報告として、進路指導部より「学習習慣の定着を」また、生活指導部より
「基本的生活習慣の確立を」と、家庭での「習慣」を訴えられ、私たち親にとって耳の痛い
お話がありました。


 いよいよ分散会、一昨年まで学年別の三つの分散会の頃には、殆ど意見が出なかった
ことが頭をよぎるが、昨年より基本的に支部単位とし、一つの分散会を少人数としたことで
沢山の意見が出た。今年も同じ形式だから大丈夫だろうと思いながらも心配しつつ各会場
を廻ってみると、各会場とも予想以上に活発に意見が飛び交っている。地区懇は、こうでな
いとと安心していたのだが、各会場共あまりの盛り上がりに時間が足りない。なんとか、司
会者が締めようと頑張るのだが、大幅に時間オーバー。
 まとめの会が始まったのは、閉会予定時刻となるくらい、有意義で活発な意見交換が行
われました。  
 まとめの会では、各分散会の司会者より発表があり、和田山会場では曳野副会長、八鹿
会場では舩田副会長より「来年も多くの会員の皆様に参加していただき、より有意義な地区
別懇談会となりますようによろしくお願いいたします。」と閉会の言葉で幕を閉じました。
 以下に、分散会での主な討論テーマを紹介します。
親の自身の無さ
携帯電話について
服装の乱れの問題
学校食堂の件
無人駅でのユスリタカリ
校内での盗難事件
女子生徒の化粧
ジャスコにたむろする
やる気を起こさせる声の掛け方
家庭内の親子関係
通学態度
価値観の教育を
アルバイトの件
修学旅行先について
教材販売の件
個人情報調査目的の電話
この中で、圧倒的に多かったのがやはり携帯電話の件。また、会員の皆さんにお知らせすべ
き事項として、3点有りましたので取り上げさせて頂きます。
携帯電話について
 地区懇分散会に於いて、まず経済面について問題になりました。「小遣いの範囲では料金
が払えない場合もあり、携帯料金の仕払いのためにバイトという可能性も有り得る」。また、「
取次ぎなしに繋がるため、子供の友達が見えない」、それに関連して、「携帯電話で直接呼び
出されるため、暴力事件に巻き込まれていても、気が付かなかった」。その他、「自転車に乗
りながらの通話は、危険だ」等。圧倒的に多かったのが、使用マナーの問題であった。「学校
で禁止して欲しい」という意見も出たが、一方では「遠いので、心配で親の意思で持たせてい
る」という声もありました。文明の産物で、私達も恩恵を受けている、大変便利な道具では有
りますが、他方では危険要素も大きい携帯電話。まずは、持つ意味、必要性、使用方法につ
いて家庭で充分話し合うことが大切ではないでしょうか。
 学校側の考えをお聞きしたところ、「学校は公共の場所、電車や他の公共施設と同様、マナ
ーとして、使用禁止と考えている」とのことでした。そういえば、私たち大人が、それを守れて
いるのでしょうか。「親がまず示そう正しい横断」という標語がありましたが、「親がまず示そう
正しい携帯マナー」では、ないでしょうか。公共の場所、運転中の通話、子供は親の姿をみて
います。
個人情報調査目的の電話に注意
最近、生徒或いは卒業生の友人を名乗り、携帯番号、住所等個人情報の収集と思われる
電話がよくあるようです。本人のいない時に、相手を確認せず情報を提供しないよう注意し
ましょう。
高額な教材販売にご注意!! 
 最近、電話や訪問による高額な教材の販売が問題になっています。複数の業者によるも
のと思われますが、いずれも学校の推薦を受けているような口ぶりで巧妙にかつ執拗に勧
誘します。
 他の生徒の実名を挙げて契約をすませたようにいったり、これを使うと必ず成績が上がり
志望校に合格できると思わせるような話をする業者もあります。 このようなセールストーク
にのせられてつい契約をしてしまった人もいるようです。  
 また、大量のテキストやビデオは数十万円〜百万円とたいへん高額になるにもかかわら
ず、巧みな説明で高額だと認識させず契約を交わし、あとで契約書を見て初めて総額がわ
かったという人もいます。
 そこで、このようなセールスマンに対する時は毅然とした態度で接し、いらないときは最初
からキッパリと断るようにしましょう。あいまいな言動は、相手に付け入るスキを与えてしま
います。 もし興味を持って話を聞き、契約を交わそうという場合、条件の良い話は口先だけ
で契約書には書かれていない事もあります。必ず書面できちんと約束してもらうようにしまし
ょう。
 そして、契約をした後で考えが変わり解約したい時は、クーリング・オフという制度があり
ます。これは契約書を受け取ってから8日以内(教材到着後8日以内ではない)であれば、
無条件で解約することができるという制度です。必ず書面で相手の会社の代表者宛に解約
する旨を通知してください。内容証明郵便が良いでしょう。クレジット契約の場合は、クレジッ
ト会社にも通知が必要です。 教材を受け取って中を見てから、多すぎるとか、難しそうなど
という理由での解約は、よほどの事がない限りできないので契約する上では慎重さが必要
です。いろんなケースがありますので、困った時は、気軽に但馬生活科学センター(0796-
23-0999)に相談してみてください。親切に対応してもらえます。